情報通信ネットワークやクラウド技術の発展に伴い、サーバーやネットワーク通信機器などのIT機器の需要は伸び続けています。 これらのサーバーや通信機器の機能が拡張しながら、板金で作られたラックは情報インフラの構築に不可欠な要素になりました。 ネットワークの配線、LAN配線工事、データセンター、モニタールーム、コントロール ルームなど、ほとんどのサーバールームはさまざまな板金キャビネット・ラック・ボックスが見られます。
情報通信設備のラックは重要なコンポーネントを保護する役割があります。コンポーネントとは、ワイヤー、ケーブル、バッテリー、光ファイバー機器のことです。これらを保護するラックは必ずフレームにドア、サイドドア、バックドアが取り付けられています。
情報通信設備の金属ラックの特徴
板金加工の品質とその耐久性をより正確に判断できるように、ラック委託の際に必要なポイントを紹介します。
冷延鋼板を使用
ラックは、熱延鋼板や鉄板ではなく、冷延鋼板で作成する必要があります。 熱延鋼板は低コストであるにもかかわらず、錆びやすく、変形しやすく、性能がよくありません。
板の厚さは1.0㎜~2.0㎜
ラックが耐えられる重量と安定性は板厚に関連しています。板厚が厚いほど、耐荷重がよくなりますが、コストも高くなります。板厚はパーツの場所によって厚さを変えることがおすすめです。よく使う厚さは1.0㎜、1.2㎜、1.5㎜、2.0㎜です。
含まれる部品の種類と点数のチェック
カスタマイズのラックは板金ではなく、市販品も含まれている場合が多いです。正式に発注する前に、委託先と見積書に含まれた市販品の種類とその数を照合することをおすすめします。また、市販品のメーカー、生産国、リードタイムも忘れずに確認しましょう。
組立作業の提供
板金加工と並んで、板金部品の組み立ては、板金加工屋のもう 1 つの重要な機能です。 より堅牢な構造を必要とするラックやフレームに対して、ネジとボルトを使用することで、溶接による変形を減らすことができます。 そして、時間も節約でき、コストダウンに繋がります。
優れた組み立て作業には次の要素が含まれる
情報通信設備の板金加工において最も重要な工程は組立作業です。さまざまな種類のねじ・ボルト・ワッシャー・ナットを使用して、複数の部品を取り付けます。優れた組立の品質は製品全体の安定性と耐久性を高めることができます。逆にいえば、適切に組み立てられていない場合は製品の寿命と機能が低下します。
精密板金加工技術
OEMの設備を製造する際、板金加工の公差は設備の外観と精度に直接影響を与えます。少しでも設定寸法からずれる場合、累積公差が大きくなり、結果的に製品全体が歪むことが多いです。したがって、すべての部品が公差内に収まるようにするには高度な板金加工技術が必要です。
合理的かつ効率的な部品調達
情報通信設備ラックの組み立てには、多くのファスナーや連結部品が必要です。 連結部品は、ファスナー、ネジ、ナット、ヒンジ(蝶番)、スライダー、ハンドル、ドアロック、リング、ワッシャー、スライド、ローラーなどがあります。これらの連結部品を一括調達することができるうえに、設計段階から部品との公差設定し、組立手順を計画できれば、製品への干渉が最小限に抑えられます。
リベット組立でコスト削減と品質向上を実現
アセンブリ作業の際に、溶接の代わりにリベットを採用することで取り付けは比較的に簡易です。 メッキや塗装などの表面処理が必要な部品は、表面処理前に溶接で組み立てると部品間の隙間にメッキの液が残る可能性が高いです。こういう場合は、リベットで組み立てるほうが品質向上とコスト削減ができます。
板金加工の豊富な経験を持つ我々は幅広い業界向けのラック、キャビネット、筐体の設計および製造しております。 当社のサービスはラックの組立と市販品の調達も含まれています。また、倉庫管理体制を整え、資材を適切に管理・保管しております。
情報通信のラック、筐体の製造業者をお探しの場合は、オンライン見積もりページからお問い合わせください。
ラック・筐体の詳細については、「筐体・ケース・カバー」ページをご覧ください。